2009年1月22日木曜日

エコ?エゴ?それとも…

今さらですが、世の中「エコ」ブームです。
大事なことだと思います。

でも、その中にも「???」と思うこともあります。

たとえば、「森林資源保護のために、割り箸は使わないようにしましょう」と言う人がいます。
本当にそうでしょうか?
賢明な方は、割り箸は間伐材から作っていて、けっして割り箸のために1本の木を切ったりしていないことはご存じだと思います。
少なくとも、みんなが毎食割り箸を使い捨てる、というようなことにでもならない限り、森林資源の無駄使いにはならないでしょう。

もしみんなが割り箸を使わなくなったら…
それでも、森林の育成のためには間伐が必要です。
間伐材の有効な利用ができなくなれば、間伐材が無駄になってしまいます。
間伐材の処分費用も発生するでしょう。
そうなれば、森林の手入れをするという作業が経済的に成り立たなくなってしまいます。
結果、森林が荒れ放題になり、森林保護なんてどこに行ったの?なんてことになってしまいます。

もうすでに、古紙や金属類の回収業者はそういう状態に陥っているでしょう。
いくら「資源の再利用・リサイクル」なって声を上げても、そのサイクルが止まってしまっては何にもなりません。
結局はゴミとして捨てられてしまうだけです。

「割り箸反対派」のあなた、そこまで考えていますか?


「レジ袋の廃止」も経済の面から見れば、全然エコではありません。
レジ袋を作るために使われていた原油が別の用途に使われるだけです。
だって、産油国は原油を売らなければ生活できないんですから…
産油量を減らして原油価格をつり上げることはあっても、原油の輸出をやめることは絶対にありません。

「レジ袋反対派」のあなた、そこまで考えていますか?

人の行動原理は結局、経済(エコノミクス)なんです。

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