2011年3月17日木曜日

H市立U中学校卒業式祝辞

祝 辞
 まず、この度の東北地方太平洋沖地震・東日本大震災に被災されました方々にお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々には衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、行方不明者の一刻も早い救出と被災地の復興を願うばかりです。
 さて、卒業生そして保護者の皆さん、本日は卒業式を迎えられ誠におめでとうございます。また、ご来賓の方々にはお忙しい中をご臨席いただきありがとうございます。PTAを代表して、お祝いの言葉を述べさせていただきます。
 この3年間であなたたちはいろいろなことを勉強し、経験し、学び、大きく成長してきました。楽しいことばかりではなく、辛いこと、悲しいこともあったに違いありません。でも、それを克服して今日に至ったことを誇りに思って下さい。そしてその陰で、今あなたたちの後ろに座っている保護者の方々、横に座っている先生方、その他地域の方々が見守っていてくれたことを忘れないでください。
 義務教育の課程を修了した皆さんは、これからそれぞれの道を歩み始めます。今まで以上に辛いこと、厳しいことに遭遇することもあると思います。いつも平らな道ではないでしょう。どんな道に進んでいこうとも、皆さんがU中の同窓生であり、同じ学舎にいた仲間だと云うことを忘れずに、友情を暖め続け、互いに励まし合って人生を進んでいって下さい。あなたたちのますますの活躍を楽しみにしています。
 今から120年前、日本の教育の基本方針である『教育勅語』が渙発されました。子は親に孝養を尽くし、兄弟は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は真心を捧げて国の平和と安全に奉仕しなければならない。今でも至極当たり前のことです。しかし平和の中でいつしかこの当たり前の道徳心が忘れられてしまっているように思います。
 保護者の皆様にお願いがあります。義務教育の期間は終了しましたが、子育ては子供が大きくなれば終わりではありません。子供達がその次の世代の子供達を育てられるようになって、はじめて子育てを卒業したと言えるのではないでしょうか。これからも子供達を厳しくそして温かい目で見守っていって下さい。。
 校長先生を始め先生方、3年間大変お世話になりました。特に○○先生には3年間担任として子供達を導いていただき、保護者を代表して心よりお礼を申し上げます。入学当初はまだまだ幼かった顔も3年間ですっかりたくましくなりました。これもひとえに先生方の見守りとご指導のたまものと感謝しております。今日、無事に卒業を迎えることができましたが、今後とも親子共々ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 最後に、改めて、卒業おめでとう。これからの皆さんの人生に幸あれ。

 平成23年3月15日
H市立U中学校 PTA会長 Nullpoint