2008年12月31日水曜日

初詣

元旦ですね。
元旦と言えば…初売り?
いやいや初詣ですね。
(最近は初売りのついでに初詣に出かける人も多くなってきたみたいですけど…)

そんなわけで、初詣について知り合いの神主さんに聞いてみました。

その神主さん曰く、初詣に来た参拝者の言葉で悲しくなるのが
『去年は全然御利益がなかったよ』
だそうです。
「今そこに元気でいられることがいちばんの御利益じゃないの?」
そう言ってました。

最近は『御利益のある神社特集』なんていう雑誌やHPの特集の影響で、みんな(自分勝手な)御利益を求めて参拝するきらいがあるようですね。
また、ちょっと知ったかぶりをする人は
『ここの神社の御祭神は○○だからこんな御利益があるんだよ』
なんて吹聴したりします。

でもね、ほとんどの神社はその土地に人が住み始めたときに集落の守り神(鎮守様)としてお祀りしたのが始まりなんです。
村の安全・発展を願ったのであって、決して「商売繁昌」や「合格祈願」などという「単品」のお願いをするために神社を建てた訳じゃないんです。

第一、御祭神なんて明治の初期に無理矢理それらしい御祭神を当てはめられた神社もあるわけで、明治より前には仏教や道教なんかに由来する神様も一緒にまつられていたんですよ。
そのなごりが七福神ですよね。
仏様だって日本に伝来されたときには「となり国の神」ですからね。

例えば漁師町に建っている神社が全部同じ御祭神なんてことはないでしょ。
それぞれの神社にはその神社がそこに祀られるに至ったしっかりした歴史があるわけで、それを無視して『御祭神が○○だからご利益は××だ』なんてのは全く意味がない訳なんですよ。


…なんてことを教えてもらいました。

よくわかりませんけどね。私、技術屋ですから…