昨2月15日に弥生小学校の閉校式典が行われたそうです。
函館では人口減少、児童生徒数の減少、そして人口の移動に伴い、とくに西部地区では小中学校の統廃合が行われています。
私の母校も、幼稚園から中学校まですべて統合されてしまいました。
妹なんかは幼稚園から小中高、短大、最初の就職先まですべてなくなってしまいました。
学校の統廃合で必ず問題になるのが、新校舎をどうするかということです。
弥生小学校でも、西部地区にある歴史のある校舎ということで、その取り壊しについて様々な論議がされています。
弥生小学校の校舎が、歴史を感じさせる重厚なデザインの校舎で、歴史的建造物として大変意義のあるものであることは十分承知しているつもりです。
卒業生にとってもとても思い出のある校舎であることは間違いないでしょう。
でもあえて言わせてもらいます。
私は校舎取り壊し、新校舎の建設に賛成です。
どんなに意義のある建物でも、冬には雪が吹き込み、廊下がアイスリンクのようになってしまう校舎は、子供たちの学習の場としていかがなものでしょう?
確かに歴史的建造物を遺すためにお金をかけて修復すれば、それなりに子供たちの環境は改善できるかもしれません。
でも、新しい小学校の誕生に合わせて、子供たちのために新しい校舎を用意することの方が「学校」としての役割を果たすために大事なことではないでしょうか。
函館では何かを壊そうとする度に、「歴史的建造物を守ろう」という声が上がります。
旧東川小学校の跡地の脇や護国神社の下に大きな看板が未だに残っているのを見た人もいると思います。
函館どっくのクレーンについても同様です。
しかし、何でもかんでも古いものを遺そうとするよりは、いったん区切りをつけて、それまでの歴史を踏まえて、新たな歴史の一歩を踏み出す勇気も必要なのではないでしょうか?
あるいは自らにこれからの函誰の歴史を作り出すことなどできないと諦めて、古いものにすがりついているのでしょうか?
弥生小学校の校舎が本当に歴史的意義があり遺さなければならないものだとしたら、どうして今まで適切な改修の要望を出してこなかったのでしょうか?
壊れそうになってから慌てて遺そうとする。
…それじゃどこかの夫婦みたいじゃないですか(笑)
子供たちのために最新の設備のきれいな校舎を建ててあげましょうよ。
2009年2月16日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
コメント有難うございます。
返信削除これからもよろしくお願いします。
まったく仰るとおりですね。
東川小学校、ゴライアスクレーンもまさに付け加えたかったところです。
あの看板こそ環境破壊でしょう。
僅か30数年の歴史でしかも2~3隻しか建造に使われなかったのにもかかわらず、産業遺産とは開いた口が塞がりません。
正直無くなって清々しています。
またお伺いさせてくださいね。。。